「オール電化の家で震災時に停電になったらどうする?」——これは北海道胆振東部地震で2日間停電を経験したわが家にとって、切実な課題でした。
秋の地震だったからギリギリ耐えられましたが、もしあの停電が真冬だったら…そう考えると、防災用の暖房を用意しておくべきだと痛感しました。そして2年前に買ったのがイワタニのカセットガスストーブ「マル暖」です。
この記事では、「カセットガスストーブ買おうか迷っている」「防災用に必要?」「やかんが置けるって本当?」「コスパは?」といった疑問に、2年間所有して実際に使ってわかった正直な答えをお届けします。
結論から言うと、マル暖は「メイン暖房としては厳しいけど、防災用なら最高」という位置づけの製品です。
- ✅ なぜカセットガスストーブが防災に必須なのか(北海道胆振東部地震の実体験)
- ✅ イワタニ マル暖の2年間使用レビュー
- ✅ やかんが置ける機能の実用性(加湿にも)
- ✅ 長時間運転・ランニングコストの現実
- ✅ デメリットと一酸化炭素対策
- ✅ 灯油ストーブではなくカセットガスを選んだ理由
- ✅ 今買うならイワタニ暖炉もおすすめ
【先に結論】イワタニ マル暖の防災用総評
- ✅ 防災用として:満点。電気不要・灯油不要で安心
- ⚠️ メインの暖房として:無理。畳数対応が小さい
- 🔥 長時間運転:カセットガス1本で約1時間40分=コスパは悪い
- ☕ やかんが置ける:湯沸かし&加湿で一石二鳥
- ⚠️ 一酸化炭素チェッカー必須:換気も忘れずに
- 🏠 向いている使い方:震災時に寝室(6〜7畳)にみんな集まって使う
- 🔄 今買うなら:イワタニ「暖炉」もデザインが最高
カセットガスストーブを買った理由|北海道胆振東部地震で2日間停電を経験
わが家がカセットガスストーブを買った最大の理由は、防災対策です。きっかけは2018年に起きた北海道胆振東部地震でした。
北海道全域の停電「ブラックアウト」を経験
2018年9月6日、北海道胆振東部地震で北海道全域が停電になりました。わが家も約2日間の停電を経験しました。
- 冷蔵庫の食材が心配
- スマホの充電ができない
- お風呂に入れない
- 夜は真っ暗で何もできない
- 情報が入ってこない不安
幸い秋の地震だったのでギリギリ耐えられましたが、もしこれが真冬の北海道だったら…と考えると、本当にゾッとします。マイナス15度を下回る中で暖房が使えないって、命に関わります。
オール電化の家の弱点
わが家はオール電化です。電気が止まると:
- エアコン → 停止
- 電気床暖房 → 停止
- エコキュート → お湯が出ない
- IHクッキングヒーター → 使えない
- 電子レンジ → 使えない
オール電化は平常時は快適ですが、停電時は完全に無力になります。この教訓から、「電気に頼らない暖房と調理手段」が絶対に必要だと痛感しました。
イワタニ マル暖を選んだ理由|灯油ではなくカセットガスを選んだわけ
防災用の暖房として、選択肢は主に3つありました。
- 灯油ストーブ
- カセットガスストーブ
- 電池式のストーブ
わが家が選んだのはイワタニのカセットガスストーブ「マル暖」。理由は複数あります。
理由①|灯油ストックの管理が大変
実は以前、灯油ストーブを持っていました。でも灯油をストックしておくのが意外と大変で:
- 灯油は半年〜1年で劣化する
- 冬が終わったら残った灯油の処分に困る
- ポリタンクの保管場所が必要
- 灯油は他に使い道がない
「震災のためだけに灯油を常備」というのは、現実的にハードルが高い方法でした。
理由②|カセットガスは他にも使える汎用性
一方、カセットガスは普段から他の用途で使えるので常備しやすいです。わが家では以下のイワタニ製品を使っています。
- イワタニのカセットコンロ:鍋料理・焼肉
- イワタニのガスバーナー(互換品):炙り料理・あぶり
- イワタニ マル暖:防災用の暖房
カセットガスは3つの製品で共通で使えるので、ストックしておいても無駄にならないのが最大のメリットです。
停電で炊飯器が使えなかった時はカセットコンロを使い、鍋でご飯を炊きました。昔、土鍋&ガスコンロでご飯を炊いていたのでその経験が役に立ちました。
ご飯はガスで炊くのが一番美味しいです。
理由③|マキタ製品と同じ「共通規格」思想

これは少し変わった理由ですが、マキタの電動工具とバッテリーを共有する思想と同じで、「1つの規格で複数の製品を動かせる」という合理性が好きなんです。
- マキタ:18Vバッテリーで掃除機・ドライバー・芝刈り機・電子レンジ・ランタンまで動く
- イワタニ:カセットガスでコンロ・ストーブ・バーナーが動く
こうした「汎用性のあるエネルギー源」を揃えておくと、災害時にも平常時にも活用できて効率的です。
📌 マキタのバッテリー共有エコシステムの記事はこちら → マキタ掃除機を10年使って壊れたけど同じものをリピ買いした理由|なぜ人気・後悔・失敗・分解の全記録
イワタニ マル暖の基本スペックと特徴
イワタニのカセットガスストーブ「マル暖(CB-STV-MRD)」は、2023年に登場した比較的新しいモデルです。従来のカセットガスストーブと違い、屋内外兼用で使えるのが最大の特徴。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 商品名 | イワタニ マル暖 CB-STV-MRD |
| メーカー希望小売価格 | 49,800円(税抜45,273円) |
| 最大発熱量 | 約2.09kW(約1,800kcal/h) |
| 暖房目安(木造) | 5畳まで |
| 暖房目安(コンクリート) | 7畳まで |
| 使用ガス | イワタニカセットガス |
| 連続燃焼時間 | 約1時間40分(ガス1本あたり) |
| 特徴 | 屋内外兼用・やかん設置可・電源不要 |
電池も電源コードも不要
マル暖の一番のポイントは、電池も電源コードも一切いらないこと。カセットガス1本さえあれば、どこでも暖を取ることができます。停電時に使える暖房としては、これ以上ないシンプルさです。
マル暖はやかんが置ける|お湯沸かし&加湿の一石二鳥

マル暖のもう一つの大きな特徴が、天板にやかんを置いてお湯が沸かせることです。これ、地味に超便利な機能です。
お湯を沸かせるメリット
- 災害時に温かい飲み物が飲める
- カップ麺・レトルト食品の調理に使える
- 赤ちゃんのミルク用のお湯も作れる
- お湯割りや湯たんぽ用のお湯も準備できる
加湿効果も期待できる
やかんでお湯を沸かすと、蒸気が出て部屋の加湿にもつながります。冬場は暖房で部屋が乾燥しがちですが、マル暖を使えば同時に加湿もできるので一石二鳥。
💡 正直な注意点
- やかんのお湯は沸くまで結構時間がかかる(15〜20分程度)
- IHや電気ケトルのようにサッと沸かせるわけではない
- 「ゆっくりお湯を沸かすついで」くらいの感覚がちょうどいい
- やかんは鉄製・ステンレス製が安全
「急いでお湯を沸かしたい」場面には向きませんが、暖をとりながら気長に沸かす分にはピッタリです。
長時間運転のコスパは悪い|カセットガス1本で約1時間40分

ここはデメリットとして正直に書きます。マル暖はカセットガス1本で約1時間40分しか連続運転できません。
ランニングコストの現実
カセットガス1本の価格を考えると、マル暖のランニングコストはかなり高めです。
| 条件 | カセットガス使用量 | コスト目安 |
|---|---|---|
| 1時間40分連続 | 1本 | 約200〜300円 |
| 1日8時間使用 | 約5本 | 約1,000〜1,500円 |
| 1ヶ月毎日8時間 | 約150本 | 約30,000〜45,000円 |
これは完全にコスパが悪いレベルです。エアコンの電気代や灯油ストーブの灯油代と比べると、明らかに割高。
「メイン暖房」としては絶対に無理
マル暖をメインの暖房にするのは現実的ではありません。
- 暖房能力が5〜7畳までと小さい
- カセットガス代が高くつく
- 1時間40分で交換が必要
- 長時間使うとガス代が膨れ上がる
マル暖は「緊急時に使う防災用」と割り切るのが正解です。メイン暖房はエアコンや石油ファンヒーターなど、コスパの良いものを別に持つべきです。
わが家の使い方|防災用として普段はほぼ使わない
わが家は普段はほぼ使っていません。動作チェックのために年に数回、短時間回す程度。
- 普段:押し入れに保管(カセットガスもストック)
- 年1〜2回:動作チェックで20分ほど運転
- 災害時:寝室に集まって使用
「毎日使わないなら買う意味ある?」と思うかもしれませんが、「いざというときに使える安心感」が何より大事。これは火災保険のようなものだと考えています。
震災時の具体的な使い方|寝室に集まって7畳で使う

もし実際に震災で停電になった場合、わが家の使い方を想定しています。
一番狭い部屋に家族全員で集まる
マル暖はコンクリート7畳・木造5畳が目安。つまり広いリビング全体は暖められません。そこで、一番狭い寝室(7畳程度)に家族全員で集まって過ごすという使い方を想定しています。
- 寝室に布団を集める
- みんなで集まって体温も活用
- マル暖を1台稼働
- ドアを閉めて熱を逃さない(ただし換気は必須)
- 就寝時は必ず消す
7畳ならなんとかなる
7畳という狭さなら、マル暖の暖房能力でも家族全員が凍えずに済むレベルの暖かさが確保できると考えています。もちろん真冬の北海道だと厳しいかもしれませんが、「完全に凍える」よりは遥かにマシです。
一酸化炭素チェッカーは必須|安全に使うための注意点
カセットガスストーブを室内で使う上で、絶対に無視できないのが一酸化炭素中毒のリスクです。
なぜ一酸化炭素中毒が怖いか
- 無色・無臭で気づきにくい
- 頭痛・吐き気・意識朦朧を経て最悪死に至る
- 寝ている間に発生すると逃げられない
- 特に密閉された部屋で発生しやすい
マル暖には不完全燃焼防止装置が付いているので基本的には安心ですが、換気は絶対に必要です。
一酸化炭素チェッカーを併用するのがおすすめ
💡 一酸化炭素チェッカーの必要性
- 3,000〜5,000円程度で買える
- 一酸化炭素濃度が上がるとアラームで知らせてくれる
- 電池式なので停電時も動く
- 震災時の寝室での使用には特におすすめ
- キャンプでも使える
「防災用のカセットガスストーブを買うなら、同時に一酸化炭素チェッカーも買う」。これを鉄則として覚えておいてください。
換気のルール
- 1時間に1回は窓を開けて換気
- 就寝時は絶対に消す
- 狭い密閉空間では使わない
- テント内・車内では絶対にNG
- 赤ちゃん・ペットがいる部屋では特に注意
カセットガスストーブのおすすめ|マル暖と今注目のイワタニ暖炉
カセットガスストーブを選ぶなら、イワタニ一択というのがわが家の結論です。理由は以下の3点。
- カセットガスの国内トップメーカーなので品質が安定
- ガス、コンロ、ストーブが同じブランドで揃う安心感
- 安全装置がしっかりしている(不完全燃焼防止・立消え安全・転倒消火)
現在の主なイワタニカセットガスストーブ
イワタニのカセットガスストーブは、主に以下のラインナップがあります。
| モデル | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| マル暖 | 屋内外兼用・やかん可 | 防災+普段使い両用 |
| マイ暖 III | 小型・軽量(2.6kg) | 持ち運び重視・コンパクト派 |
| デカ暖 | 石油ストーブ並みの暖かさ | 本格的な暖房を求める人 |
| 暖炉 | インテリア暖炉(新ジャンル) | おしゃれ重視・雰囲気派 |
今買うならイワタニ「暖炉」もめちゃくちゃおしゃれ
もし今、わが家が新しくカセットガスストーブを買うとしたら、イワタニの「暖炉」が最有力候補です。
- 焚き火のように揺らぐ炎が楽しめる
- 好きな香り(アロマ)を楽しめる
- インテリアとしても最高に見栄えする
- 防災用としてもしっかり使える
「防災用だけどデザインも妥協したくない」という方には、暖炉シリーズは要チェックです。ただしテント内・車内では絶対に使わないようにしてください(これはどのカセットガスストーブも同じ)。
マル暖のデザインは普段使いにもOK|北欧インテリアとの相性

「マル暖」の大きな魅力のひとつが、カセットガスストーブらしくないモダンなデザインです。
丸いフォルムが空間に馴染む
- レトロでかわいい丸いフォルム
- マットブラック・マットホワイトなどシックなカラー
- 北欧インテリアにも馴染む
- 置きっぱなしでも絵になる
昔のカセットガスストーブは「ザ・防災グッズ」という見た目でしたが、マル暖はリビングに置いても様になるデザイン。これなら普段から目につく場所に置けるので、「いつでも使える状態」をキープしやすいです。
イワタニ マル暖のメリット・デメリットまとめ
メリット
- ✅ 電気不要:停電時でも使える
- ✅ 灯油不要:ストックが楽、臭いもない
- ✅ やかんが置ける:お湯沸かし&加湿
- ✅ 屋内外兼用:キャンプでも使える
- ✅ デザインが良い:置きっぱなしでも様になる
- ✅ 安全装置が充実:不完全燃焼防止・立消え・転倒消火
- ✅ カセットガスは他にも使える:コンロ・バーナーと共通
デメリット
- ⚠️ コスパが悪い:1時間40分で1本消費
- ⚠️ 暖房能力が小さい:5〜7畳まで
- ⚠️ メイン暖房には不向き:ランニングコスト高
- ⚠️ 換気が必要:一酸化炭素対策が必須
- ⚠️ お湯沸かしに時間がかかる:15〜20分
- ⚠️ 就寝時は使えない:消してから寝る必要あり
- ⚠️ 本体価格がやや高め:約35,000〜50,000円
こんな人におすすめ・こんな人にはおすすめしない
マル暖が向いている人
- ✅ オール電化の家:停電時の備えに必須
- ✅ 災害経験のある地域:北海道・東北など
- ✅ 防災意識が高い人:小さい子どもがいる家庭
- ✅ キャンプ・アウトドアが好きな人:屋外でも使える
- ✅ イワタニ製品をすでに使っている人:カセットガス共通
- ✅ デザイン重視の人:インテリアに馴染む
マル暖が向いていない人
- ⚠️ メイン暖房として使いたい人:コスパ悪い
- ⚠️ 広いリビング全体を暖めたい人:能力不足
- ⚠️ 長時間使い続けたい人:カセットガス代が重い
- ⚠️ 換気が苦手な環境:マンション高層階など
- ⚠️ 小さすぎる密閉空間:一酸化炭素リスク
まとめ|カセットガスストーブは防災用に1台持っておくべき
2年間所有してわかった結論
- 🏆 防災用として最強:電気・灯油不要で即使える
- ☕ やかん機能が便利:お湯沸かし+加湿の一石二鳥
- ⚠️ メイン暖房は無理:コスパ悪い・暖房能力不足
- ⚠️ 一酸化炭素チェッカーは必須:セットで買うべき
- 🏠 震災時の使い方:寝室7畳に集まって使う想定
- 🎨 デザイン重視なら:イワタニ「暖炉」も要チェック
北海道胆振東部地震の2日間停電を経験した立場から言うと、オール電化の家には絶対に1台持っておくべき防災グッズです。
「使う機会がないかも」と思うかもしれませんが、いざというときに家族の命を守れる備え。これは何より大切な投資です。
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